これまでは、一般的に難聴のための補装具として補聴器が使用されてきました。
軽度~中等度の難聴なら、補聴器を装用することで会話をすることができます。
しかし、両耳が高度難聴であるのなら、補聴器はあまり効果がなく、会話をするのが困難になります。
その点、人工内耳はそのような高度難聴に対して、とても効果的な医療機器です。
また、生まれつき耳が聞こえない子供に、人工内耳を早い時期に装用して、訓練を行なうことで、音声言語の習得がよりスムーズになることも期待できます。
人工内耳は、体外装置と体内装置の2種類の装置からなり、体内装置は手術で耳の後ろに埋め込む必要があります。
人工内耳が適応できるかどうかを判断するため、手術前に検査をいくつか受ける必要があります。
手術は全身麻酔をして行ない、2~3時間程度で終わり、入院してから2、3週間で退院できます。
一度手術をしてしまえば、基本的には再び手術をする必要はありません。
手術による副作用もほとんどありません。
手術費用の自己負担額は、数千円程度で済んでしまう場合が多いです。
体外装置は補聴器のような形で、装用後も以前とほとんど変わりなく日常生活を行なうことができます。
体外装置を外せば入浴も可能です。
人工内耳を装用した後の、聞き取る能力は一人一人違います。
だから、言語聴覚士が良く聞こえているかを評価し、定期的に機器の調整を行うことが必要です。
でも、ほとんどの方が人工内耳を装用すると、聞き取り能力が向上し、生活しやすくなったと感じています。
もし人工内耳の装用について考えている方がいたら、耳鼻科医や言語聴覚士に相談してください。
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